あの人の臨醐山黒酢レシピ Rinkosan Black Vinegar Recipe
「私のお酢好きはたぶん母譲り。祖母もお酢好きなので筋金入り。とはいえ、女は酸っぱいものが好きですよね。料理教室の生徒さんもみんなお酢好き。お酢を食べると疲れがとれるし、体が浄化される気がします」
幼い頃から冷蔵庫には酢漬けにした野菜が常にあり、酢の物や酢豚、酢で煮た煮物などを食べていたという野口さん。
「それが普通だと思っていましたが、意外にそうでもなかったみたいで」と昨年9月に『毎日食べて体すっきり 野菜の酢漬けと展開レシピ』という本を上梓しました。トマトやにんじんなど、そのまま食べてもおいしい野菜の酢漬けから、しょうがやにんにく、青唐辛子など、調味料としても活躍する野菜の酢漬けまで、28の簡単酢漬けと展開レシピが76種類も紹介されています。
「冷蔵庫に常備しているのが紫玉ねぎの酢漬け。これがあれば、ポテトサラダやタルタルソースが一瞬で作れますし、揚げたり焼いたりしたお魚やお肉とサッと和えれば、さっぱりとした主菜になります。子どもはみんな生の玉ねぎなんて大嫌いですが、うちの子たちは喜んで食べますよ。大学3年生の娘はもちろん、中学1年生の息子にも小さい頃から普通に出していますが、『酸っぱいくてイヤ』と言われたことは一度もありません。酸っぱいものも慣れなのかもしれませんね」
とはいえ、それは米酢の話。ちなみに黒酢はというと、野口さんはもちろん、子どもたちも臨醐山黒酢が大好きなのだそう。
「小学生の頃から黒酢だけで何でも食べています。『ちょっとママ、黒酢ちょうだい』と息子が普通に言うんです。それって、すごくないですか? 水餃子や焼き餃子、焼売のたれにはもちろん、サラダも黒酢とオリーブオイル、黒酢とごま油を合わせたドレッシングで。臨醐山黒酢は酸味がそこまで強すぎず、クセもなく、旨みがあってまろやか。味のバランスが完璧だから、子どもたちも抵抗がないんだと思います。もう20年以上使っていますが、お値段もちょうどよく、パッケージも好み。裏を見ると原材料は玄米、以上っていうのも子育てをしている母としては安心ですよね」
今回教えてくれたのは、子どもたちにはもちろん、料理教室でも人気メニューだという手羽先と卵の黒酢煮。
鶏の手羽先とゆで卵を合わせ調味料で20~30分煮るだけ。合わせ調味料は、黒酢のほかは酒、しょうゆ、砂糖とどこの家庭にもある基本のもの。卵も鶏の手羽先も身近な食材で、作り方もいたってシンプル。
「20年以上変わらず作り続けているママの味。スーパーで手羽先が安いときにまとめ買いして、一度に30本くらい作りますが、すぐになくなってしまいます。食べ盛りの子どもは1人で10本ペロリですから(笑)」
しょうがの香りが食欲をそそり、黒光りした手羽先とゆで卵は見るからにおいしそう。手羽先をひと口かじれば、身がするりと骨からはずれ、ぷりんぷりんで柔らかくジューシー! ゆで卵は最初から一緒に煮込んでいるせいか、中までしっかり味が染みています。
「他の黒酢でも試しましたが、全然味が決まらなくて、やはり臨醐山黒酢でないとダメなんです。特に煮詰めると艶もコクもすごく出る。明日の料理教室は、大学生の娘の友達8人。和食を作りたいと言うので、この料理も教えようと思っています。臨醐山黒酢で作ると、とろっ、つやっとなっておいしくなるよって。普段どんなにジャンクなものを食べている若者でも、おいしいもの、ホンモノってちゃんとわかります。料理上手への近道は、いい調味料を使うこと。調味料は大事だよっていうことを伝えたいですね」
これも愛用しています!
美濃特選すし酢
「子どもの頃から、祖母や母が作ったお寿司をよく食べていたので、子どもたちのためにお寿司をよく作ります。わざわざ合わせ酢を作らなくても、美濃特選すし酢があればおいしいすし飯が簡単に作れます。豪華な材料がなくても、余った食材とすし飯を混ぜるだけ。忙しい朝にも重宝しています」
酸味と旨み、甘みがバランスよく合わさった美濃特選すし酢は、利尻昆布でとった一番だしの深い旨みが味の決め手。
「すし飯を作るときだけでなく、調味料としていろんな料理に使っています。炒め物や煮物にはもちろん、蒸したり焼いたり炒めたりした野菜や肉を和えたり、米酢とすし酢を同量で合わせて野菜を漬けるだけでピクルスも簡単に作れます。年間30本は余裕で使っていますね」