あの人の臨醐山黒酢レシピ Rinkosan Black Vinegar Recipe
「調味料とは日常的に使うものなので、『あ、なくなっちゃった!』というときに、すぐに買えることが重要で、いちいち取り寄せるものではないというのが私のスタンス。どこに引っ越しても、どこのスーパーに行っても買えることが大事です。もちろん、職業柄いただいたり、自分で取り寄せることもありますが、スタンダードの調味料は家の近くで買えるもので、なおかつそのスーパーで一番いいランクのものが基準。その黒酢担当が臨醐山黒酢です」
とはいえ、最初は中国の黒酢だと思って近所のスーパーで手に取ったというハナコさん。
「でも、使ってみたら明らかに中国の黒酢とは違っていました。思っていた黒酢ではなかったけれど、これはこれでおいしくて、すごくきれいな味。食材に寄り沿う淡麗さがあって、和食にも使いやすいなあと。以来、私のなかでは中国の黒酢と臨醐山黒酢を明確に使い分けています」
ハナコさんが愛用している中国の黒酢は、もち米から作られる「鎮江香醋」で、独特の風味とコクが特徴。それを使うと一気に中国料理の風味になる。一方の臨醐山黒酢は玄米が原料で、米酢よりまろやかでやさしい味わい。
「水餃子を食べようとか、思いっきり中国料理を味わいたいとき、もっとゴイーンと強い味にしたいときは鎮江香醋を。和食でちょっとニュアンスが欲しいときや中国料理にそこまで寄せたくないときは、臨醐山黒酢を使っています。一方の臨醐山黒酢は酸味がおだやかで、味に奥行きがあるので料理の幅を広げてくれるし、確実においしくなるのに出しゃばらない。和食にも洋食にもエスニックにも、オールマイティに使えるところがいいですね」
と今回紹介してくれたのは、黒酢すし飯のちらし寿司。
「黒酢のすし飯が好きで、具がいらないのでは? というくらいすし飯自体がおいしくなります。このすし飯で手巻き寿司パーティをよくやりますが、すし飯が黒いというだけで盛り上がるので宴会にはうってつけです」
その他にもよく作るのは、鶏肉のソテー トマト黒酢ソース、鶏手羽とゆで卵の酢しょうゆ煮、肉団子の黒酢あん、黒酢ドレッシングの春菊サラダ、薬味野菜たっぷりの黒酢だれを豚しゃぶや冷奴にかけたり麺を和えたり……とハナコさんの黒酢レシピのバリエーションは無限。
「うまみが強いので、しょうゆや塩をあまり入れなくても味が決まります。減塩効果がありつつ満足度が高いのもうれしいですね」
「まさか私が健康のためにお酢を飲む人になるとは思いませんでした(笑)。飲むお酢にもいろいろありますが、いわゆる穀物酢は飲みづらそうだし、フルーツビネガーだと甘いものが苦手な私には甘すぎて毎日飲むには辛い。そういえば黒酢を飲むのが流行っていたけれど、みんなもしやこれを飲んでいるのでは? と試しに臨醐山黒酢を飲んでみたら、甘すぎず旨みがあって、すごく飲みやすい! 朝起きぬけに一杯、炭酸水で5倍くらいに割って飲んでいます。シャキッとするし、その日一日の調子がいい気がしますね」
これも愛用しています!
美濃特選だし酢
毎朝お酢を飲み、休肝日は週3日。筋トレを始めて「PFCバランス」という言葉を知ったというハナコさん。
PFCとは、P=タンパク質、F=脂肪、C=炭水化物のこと。
「外食は100%ごちそう三昧なので、家では玄米雑穀ごはんに作り置きのおかずをのせた玄米どんぶりを食べています。作り置きおかずは野菜を塩でもむだけ、フライパンで蒸し煮するだけ、茹でて和えるだけで基本はノンオイル。そんなときに重宝しているのが美濃特選だし酢です」
削りたての枕崎製造かつお枯節と利尻昆布でとった一番だしを使った美濃特選だし酢は、自然なうまみとまろやかな酸味で上品な味わい。
「巷によくある調味酢は、味が決まっているけどちょっと甘い。お子さんがいる家庭では重宝するかもしれないけれど、酒飲みの私には甘過ぎる。その点、このだし酢は、だしがしっかり効いていて、なおかつ甘すぎず、土佐酢とすし酢のちょうど中間ぐらい。これ1本で甘酸っぱい味が決まるので、おつまみを作るにはすごくバランスがいいんです。戻した新わかめにかけただけでもおいしいし、茹でた小松菜にかけるだけでおひたしになります」